秘境・林道情報12

雁戸山・ブドウ沢登山口へ通じる小屋の沢林道
(平成15年5月11日)


ブドウ沢登山口駐車場


山形市→笹谷峠(トンネル利用の場合は笹谷ICからR286へ)→小屋の沢林道

蔵王連峰の最北部にあたる笹谷峠から南へ連なる峰々一帯は、通称、北蔵王と呼ばれている。北蔵王の盟主は言わずと知れた雁戸山だ。雁戸山についてさらに詳しく言えば、北雁戸山(1,484.6m)と南雁戸山(1,486m)の2つのピークがあって双耳峰を形成している山である。それは周辺のピークをも加えると、まるでノコギリの刃のように見える鋭鋒の山塊である。地図などではやや低い北雁戸の方を一般に雁戸山と指しているようで、いくつかある登山道のうち本日は東側の谷筋から八方平へ通じるブドウ沢登山口あたりを下調べするため、小屋の沢林道を走ってきたので紹介する。小屋の沢林道は地形図からみるとおよそ8〜9km程入った あたりで行き止まりのようだが、今回は諸事情から7km地点までの走行となった。


小屋の沢林道・接続点
林道への接続点は、笹谷オートキャンプ場から少しばかり下ったR286沿いの橋付近に「新東北笹谷渓流釣り堀」なる目立つ看板があるのですぐわかる。近くには登山道案内板も設置されていた。

砂防ダム上流の風景
林道へ入るとすぐに大きな砂防ダムがある。この辺りは何度も通っているが、ダムに関しては特に気にかけたこともない。

流れに削られた枝道
ダムからさらに奥へ進むと、左手に渓流へ降りる枝道がある。その先に、夏になるとよく遊びに来る水遊びポイントがある。それにしても沢の様相というのはこうまで変わるものなのか。何年か前に来たときには枝道あたりには流れなどなかったし、それ以来、訪れるたびに流れが変化しているようだ。今では大きな本流のような流れが道を削り取ろうとしている。あとわずかで河原へ通じるこの道も無くなってしまいそうなのだ。ここで遊ぶ際に留意したいことがある。すぐ下に魚止めとなっている落差の大きい人工滝があることだ。小さい子どもがいる場合は決して目を離してはいけない。

笹谷渓流釣り堀
さらに進んでキリンビール水源の森という案内板を過ぎると、笹谷渓流釣り堀がある。この釣り堀には何度も来たことがあるが、ここから先の林道はまだ走ったことがない。

ブドウ沢清水
釣り堀から先の林道は、あまり人が入らないためか、やや心もとないところがある。先の情報が無いため少々不安にかられながら進むと、やがて地元でも有名らしいブドウ沢清水というところに着いた。ブドウ沢清水付近ブドウ沢清水で水を汲む人

ブドウ沢登山口への分岐
ブドウ沢清水から約1kmくらい走ったところで、右へ向かうブドウ沢登山口の道標がある。車はここから狭い枝道を通じて800mほど先の駐車場まで入れるが、その先は完全な登山道だ。この登山道は南雁戸山と名号峰、熊野岳をつなぐ八方平というなだらかな尾根まで続いている。ブドウ沢清水で水を汲んでいた地元の人によれば、登山道も上部の方は根曲がり竹に覆われていて、クマの目撃例もたくさんあるのだという。

垂直に落ちる谷
登山口分岐から先は、幅員も狭く谷も深くなってくる。山肌が崩れている箇所も増えてくるため注意が必要になってくる。写真は路肩崩れを修復した場所で、少しわかりにくいが下を覗けば一気に100m以上もほぼ垂直の状態で沢まで落ちていた。

砂防ダム
今の時期、このダムあたりまでは普通車でも入って来る人はいるようだ。釣り人か山菜取りか、1台の1ボックスが道端に停車していた。林道の終点もまもなくだろう。

7km地点で調査終了
終点まで行くつもりでさらに進んでいくが、崩れた土砂により幅員はますます狭くなってきた。現にここまで来る間にUターンできそうな場所も無く、軽自動車がギリギリ通れるような箇所も通過してきた。少しでもタイヤが浮いたりすれば、そのまま下に落ちていきそうな感じだ。前方の道も雪解け間もないためか、かなり荒れていそうだ。終点まであとわずかとは思うが、このまま進んでいきなり行き止まりになって、そのままバックで戻ることになったらあまりにも悲惨すぎる。と言うわけで本日の調査はここまでと判断。さっきの危険箇所も慎重に後退することでクリア。次回はもう少し路面が安定するのを待ってから来ることを誓って帰路に就く。


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