秘境・林道情報3

黒鴨林道と愛染峠
(平成13年11月4日)
Mapion周辺地図



深い谷間に見つけた1つの紅葉

愛車と林道

泥だらけの道

愛車と次女

峠から大朝日岳を望む

建設中止になった大規模林道「朝日ー小国区間」の残骸

峠から朝日鉱泉側は通行止

山形市→白鷹町鮎貝→黒鴨林道(ダート18km)→愛染峠

今回は、筆者の趣味でもある林道走行のために無けなしの銭をはたいて買ったジムニーのダート初挑戦。約20年ぶりになつかしの愛染峠まで行って来た。全走行距離300kmにも満たない車の慣らしには、過酷すぎて先が思いやられるとジムニーから文句を言われそうである。

愛染峠とは、山形県西置賜郡白鷹町と山形県西村山郡朝日町を結ぶ林道のピークで、標高は1000m位のところにある。この林道は、愛染峠を境に白鷹町側は黒鴨林道、朝日町側は西五百川林道という名前がついている。

かつてこの道を通ったときは、スズキハスラーというオフロードバイクを使い、朝日町から入って白鷹町まで抜けることができた。しかし、今では林道の状態がわからない上、4輪車での子連れツーリングということで、事前に情報を仕入れてから出かけることになった。情報によれば、朝日町の朝日鉱泉あたりで通行止めになっているらしい。よって、白鷹町から入ることにした。

いざ黒鴨林道に入り込んでみると、それはまったく昔のままの道だった。と言ってはみたが20年も前の記憶などありはしない。でも、道が悪いということはやはりそうなんだろう。期待していた紅葉は終わりかけており、所々に赤い斑点を見つける程度で、ほとんどが茶色に染まっていた。

林道は、入り口を過ぎるとすぐに崖っぷちの高い位置を取り始める。高度を増すにつれ狭い道は曲がりくねりその先は千尋の谷。カーブでちょっと運転を誤れば谷底に吸い込まれそうな気分である。体調の悪いときなどは運転をやめておいたほうが無難だろう。
路面自体はそれほどきついとは感じないが、それでも何ケ所か荒場はあり、普通乗用車ではやはり底を擦ってしまいそうである。しかし、今回はジムニーで来たので、これくらいのダートはもはや敵ではない。

峠へ到着するまでに2〜3台の車とすれ違う。通行する車は、ほとんどがジープ系の4WD車である。その中で1台だけカローラで来た人がいた。けっこうなスピードを出しており、筆者の車に追いついてきたので道を譲ってあげたら、あっという間に峠の方へ消えていった。地元の人なのだろうか。かなり悪路には慣れているようだ。しかし、車の底はそうとう擦っているに違いない。

そうこうしているうちに峠までたどり着いたので、とりあえず記念写真を撮る。この時期になると山の上はかなり肌寒い。早々に車に乗り込み帰路に就く。帰り際に、話に聞いていた建設中止になったという大規模林道「朝日ー小国区間」の残骸を通ってみることにした。大規模林道は、愛染峠から南へ約1km先まで続いていた。しかし、計画はそこで中止されたのである。峠から北側、朝日鉱泉へ下る道は通行止めになっていてどうなっているのかわからない。他の地域の山頂付近にも既にこのような道路は造られているのだろう。過酷な道を通り、やっと辿り着いた山の頂上付近に、日の目を見ることも無く朽ち果てるのを待つだけのりっぱな舗装道路が通っていることに、妙なやるせなさを感じたのは筆者だけだろうか。


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