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秘境・林道情報5

中沢林道と清水峠
(平成13年11月23日)

最新情報 2003/09 ボンゴフレンディで中沢林道と高瀬林道の終点まで走りましたが全く問題ありませんでした。


2002.1撮影


山形市→山形市高瀬(平石水)→山形市高瀬(高沢)→清水峠(林道切れのため戻る)→中沢林道→開墾地(広大な畑)→高瀬林道→山形市高瀬(平石水)

山形市周辺でメジャーな林道と言えば、山形市山寺から仙台市・二口へ抜ける二口林道が有名である。筆者も過去に何度か走破したことがあり、一度は、崖崩れで通行止めだったにもかかわらず、オフロードバイクで強引に通り抜けた経験もある道だ。この林道は道幅もあり特に危険なところも無いようなのだが、地盤が弱いせいかけっこう頻繁に崖崩れや路肩崩れがあり、通行止めが多いことでも有名らしい。言わずもがな2001年11月現在というか、かなり以前からこのニロ林道は通行止めとなっている。

昔は、山形と仙台を結ぶ道として、関山街道(関山峠)、笹谷街道(笹谷峠)、二口街道(二口峠(山伏峠・清水峠))の三街道があった。なかでも二口街道は、山寺経由の山寺道(山伏峠934m)と高瀬経由の高野道(清水峠1,130m)という2つの道があり、それらは瀬の原山(1,182m)にかかる峠を越えたあたりで合流し、ニロ街道となり仙台へ通じていたとのことである。二口という名前はそのような由来からきているとどこかに書いてあった。
距離的には高野道の方が近いわけだが、傾斜のきつい急な登り坂ばかりで馬が使えず、もっぱら山寺道が利用されていたとのことである。それ故か不明だが現在の二口林道も昔の山寺道に近いコースをとっているらしい。 (((((((・・;)サササッ

今回は、その二口という名前の由来となっている2つの峠のうち、清水峠にはどのように行けば辿り着くのかという点と、このあたりの中心的な林道について紹介するために調べてきた。山形市街から山寺へ通じる通称、山寺街道を山寺方面へ向かって走ると、山形市高瀬という地区がある。今回の目的地はそこから東へ数キロ入った瀬の原山と山形神室の西尾根を中心とする山中にある。


1.平石水・高沢分岐
山寺街道の高瀬地区から新しくできた広域農道をめざして数キロ奥へ入ると平石水・高沢方面の案内標識がある。左へ行けば目的地のある平石水・高沢方面。真っすぐ行けば「べにばなトンネル」を抜けて山形市滑川の笹谷街道(R286)へ出る。何年か前はこの先はどん詰まりとなっていて、大変な山の中に来てしまったという印象だったが、今ではトンネルのおかげであっという間に山形市笹谷方面へ出てしまう。

2.熊戸岩
平石水・高沢分岐から左へ入るとすぐに平石水である。さらに左へ進んでいけば合いの原地区、高沢地区と続き中沢林道へ通じる。平石水から真っ直ぐ進めば後述する高瀬林道につながる。中沢林道方面へ進路をとり高沢地区に近づくとこのあたりでは有名な?熊戸岩が進路左に出迎えてくれる。

3.清水峠があるという瀬の原山
さらに目の前には目的とする瀬の原山が見えてくる。
地図によれば山寺道(山伏峠934m)は山寺側から瀬の原山の北側を通っており、高野道(清水峠1,130m)は高瀬側から南側を通っているようだ。さらに高野道は高沢地区を流れる沢沿いを登っていく街道だったらしいので、ちょうど写真の右の谷あたりがうさんくさい。

4.林道・高沢←→馬形線
高沢地区の入り口には高沢・馬形線という左方向に向かう林道がある。山寺へ通じる林道で、約6kmで二口林道の山形側ゲートの手前に出る道だ。この林道も何度か走ったことはあるが、全て緩やかなダートである。

5.清水峠へ向かう林道と中沢林道の起点
写真1の平石水・高沢分岐点から約4km進んだところに、清水峠へ向かう林道の入り口がある。高沢地区を流れる沢の上流で、橋がかかっているところだ。(写真では左へ曲がる。車の後方へ登っていく。)
現在のメインの林道は橋を渡っていく中沢林道であり、ここはその中沢林道の起点にもなっている。道標には特に清水峠に関することは書いて無いので普通は見落としてしまいがちだ。

6.清水峠登山口1
中沢林道との分岐から傾斜のきつい登りを約700m進むと清水峠登山口がある。車が走れる林道はそのまま上へ続くが、清水峠へ行くにはここから歩くしか無いようだ。それにしても、この林道はほとんど車の通った形跡は無いようで落ち葉が厚く積もっていた。

7.清水峠登山口2
この登山口を見ただけで馬には無理だろうと想像できる。ここで会った地元の老人によれば、昔はもう少し道が良かったらしいのだが、今では誰も通らなくなったせいかかなり荒れてしまったとのことだ。それにしても、このあたりは冬になるとかなりの積雪になるわけだが、昔の人はほんとうにこんな道を通行していたのだろうか。自分ならたちまち遭難ということになりかねないのだが・・・。

8.登山道の水場
興味本位で登山口から少し登ってみると、ご覧のような水場があり、高野道を偲ばせる現在の登山道が続いている。老人は、この先、何回か沢を渡りながら岩だらけの道が続くと言っていた。しかし、筆者は登山にはうとい上、熊が出てきそうなので今回の清水峠の探索はここまでとする。装備を整えた次回に期待しよう。

9.林道の終点
清水峠登山口を通り過ぎ、引き続き林道を登っていくと間もなく終点になってしまう。林道起点から約700mで清水峠登山口、そこから約900mで行き止まりということになる。車の後方に見えるのが瀬の原山で、高野道はこの山の頂上直下を通っていたらしい。
しかたがないので5.写真の分岐点へ戻り、中沢林道を上っていくことにする。

10.開墾農地
中沢林道はこれまで何度も通ったことがある道だ。全舗装の林道を登っていくとピークあたりに山麓を開墾して作られた広大な畑に到着する。このあたりを瀬畑と呼ぶらしい。農地には手作りのゲートがあり、自分で開け閉めして農地内の林道を走る形になる。ゲートに向かうとまずは南正面に雄大な瀧山が出迎えてくれる。写真は北側を見た風景で、右前方に山形神室の西に延びた尾根の一部が見え、今走ってきた高沢経由の中沢林道がある。車の正面に見えるのは瀬の原山。

11.農地と雁戸山
写真10の視点を右へ移動させ農地の東南方向を見ると雄大な雁戸山が目に飛び込んでくる。しかし、ここから見る雁戸はふだん見慣れている雁戸とはちと趣が違う。山形市街から見る雁戸は北雁戸、南雁戸がノコギリのように双耳峰を成しているが、ここからはその鋭利さは感じられない。

12.農地と蔵王連峰の主峰
さらに写真11から視点をわずかに右へ移動させ農地の南方向を見ると、蔵王連峰の主峰がでんと鎮座している。雁戸と同じように、ここから見る蔵王もまたふだん見慣れている姿とは趣が違う。筆者が最初にここを訪れたときには、いったいあの山々は何という山なのかと農地で作業をしていた人に聞いたくらいである。

13.農地の出口ゲート
高沢側から中沢林道を上ってきて、農地の中を通り過ぎると、写真のような高瀬林道側に出るゲートがある。この農地へは中沢林道、高瀬林道のどちらからでも来ることができる。平石水を起点に瀬の原山と山形神室の西南山麓をぐるっと一周して平石水に戻ってくるコースになっているのだ。おもしろいことに中沢林道は全面舗装、高瀬林道は全面ダートという、対照的な約14kmの一周コースとなっている。この先は全面未舗装である。

14.高瀬林道との接続点
ゲートを出ても高瀬林道と接続するまでのわずかな距離は中沢林道であるが、ここで平石水から上ってくる高瀬林道と接続する。下れば写真1の平石水に降りていくことができ、山形神室岳に向かって上れば2kmくらいで林道終点となる。

15.高瀬林道の下り
高瀬林道は全面的に砂利がひかれており、けっこう急なこう配もあるが、さほど危険な道では無い。普通自動車でも難なく走ることが可能である。強いて難を上げれば、ひどい砂埃が舞い上がるくらいである。林道の下の方は、渓流が道沿いに流れており、渓流釣りが楽しめるようだ。

16.高瀬林道を振り返る
高瀬林道を下る途中、後ろを振り返り山形神室の方向を見る。この方角に山形神室(1,344m)があるはずなのだが、ここまで近づいてしまうとあの特徴ある姿を見ることはできない。写真11、写真12のように姿を変えてしまって定かでは無いがおそらく写真中央のちょこっと頭が見えているところがそうかも知れない。


山形神室と瀬畑
山形神室を遠くから見る。中央の禿げたところが写真16の位置。

瀬の原山と山形神室の西尾根
写真10の位置を遠くから見た写真。

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