里山トレッキング29

2004年10月23日(土) 瀧山(1,362m)/前滝コース
〜苦あれば楽あり。思いがけないお土産付き山行〜
メンバー:単独
天気:曇天

登山翌日の晴れた瀧山

先週の山形神室に続き、約1年ぶりの瀧山登山。筆者にとっては瀧山はあいかわらず近くて遠い存在の山です。天気は山頂から蔵王にかけて雲が目立つ怪しい感じ。(実際の写真は【1】のものです。<(_ _)>)
本日の山行は、年1回の周期でやって来ては夜中に偏頭痛攻撃を喰らわせて1月半もたてば去っていくという、いわゆる持病ともいうべき体調不良月間中の気乗りしないままの出発となりました。

【1. 本日の瀧山】
西蔵王放牧場の駐車場から瀧山を眺めながら11時登山開始。北側の前滝コースを辿り、乳母神コースを下る計画ですが、体調次第ではいつでも撤退するつもりで歩きました。

【2. 姥神様】
歩き始めて約30分。登山口から続く山麓の丘登りも終わる頃で、このあたりがバテるところ。途中、こんなキノコもありました。キノコには詳しくないですが、西蔵王の唐松林でハナイグチなどを採取して喜んでおります。

【3. 新しい標識】
姥神様の先の三叉路に初めて見る標識が。何やら前滝コースは下山不可、大滝コースは通行止めとか書いてあります。ここから長峰コースという沢沿いの道を歩けば乳母神コースや大滝コースの登山口、うがい場に行くことも可能。ちなみに筆者はこの翌日、キノコ探しでうがい場からこのコースを歩きました。ずっと快調でしたが、この下の沢を渡った先で倒木が道を塞いでいて通るのに難儀しました。(^_^;)


【4.前滝】
ここまで約1時間強。姥神様からここまでは登りも穏やかになるので散策気分で歩けます。途中の霊山神社付近の紅葉
登山道は前滝へ降りるちょっと手前から右岸を巻いて滝の上部に出ます。この巻道は不安定で極端に細い上、手掛かりも少ないので落ちないように注意を要する所。特に冬は怖いですよ。

【5. ここから本格的な尾根登り】
前滝の上部にあるロープ場をよじ登って再び沢に降りた地点。ここから、いよいよ本格的な尾根登りです。左の尾根に道がついています。行程のほとんどが、木の根や岩、ロープなどを掴んでよじ登る容赦のない両手両足4WDの世界。所々に展望箇所もあるので、そこで一息つきながら登ればいいでしょう。

【6. 最初の登りを上から見おろす】
写真ではわかりにくいですが、この最初の登りが急勾配の痩せ尾根で高低差があるところ。身軽な若い頃ならともかく、腕力で体を持ち上げるのも困難な今となっては、しっかりした手掛かりだけが頼りです。特に切れ落ちている場所では、高所恐怖症の筆者は足がすくんで膝がカタカタと・・・このあと、倒木をくぐるときにザックが引っかかったり、急峻な岩場で風に煽られたりと、今日の体調不良の兆しを誘引させるものがぞくぞくと登場してきました。しだいに息も切れ、目まいと吐き気も加わって、立っているのさえ辛くなってきました。

【7. 天狗岩】
とにかく、風の当たる痩せた岩場はできるだけ早く通過して、灌木帯に逃げ込んでは倒れ込むように休むという繰り返しになりました。もうここまで登ってしまっては後戻りは危険です。雨が降る前に、動けるうちに早く稜線上に到着してしまいたい気持ちでいっぱいでした。もはや山を楽しむどころではありません。ヨロヨロと登り続けて、ようやく天狗岩。

【8. 天狗岩からの展望】
当然カッパや食料、万が一のためのツェルトとシュラフカバーなども持ってきましたが、ザックの重さもあだになったようです。「幸い土曜日だし、万が一の時はここで野宿か・・・でも、シュラフが無い。寒いだろうな。」そんなこと考えながら横になって休んでいると、しだいに気持ちも落ち着いてきました。とりあえず天狗岩からの展望を記録。ついでに北の尾根も記録。でも、ここで気を取られたりつまづいたりしてはいけません。落ちたら終わりなのだから。

【9. これも倒木】
天狗岩から上はたいした登りは無かったはずと高を括っていたところ、記憶から消された箇所がけっこうありました。まだまだ木の根を掴んで登る岩場があったのです。確かこの倒木は以前からあったと思う。これも乗り越えます。

【10. 稜線直下の大岩】
ここまで来てしまえば、まずは一安心。もう転げ落ちるような場所は無いはずです。すでに口から心臓が飛び出しそうな状況でしたが、精神的には楽になりました。一息ついてとりあえず記録、記録。
下界の景色 北の尾根越しに笹谷の山々 瀧山山頂

【11. 稜線に出たところから西蔵王方面】
下の大岩からここまでは立って歩ける登りです。しかし太モモが疲れきって思うように足が上がりません。ここに出て初めて蔵王側の景色を見ることができるので元気よく飛び出したいところですが、よろめきながらの到着です。自分の体力の無さにガッカリ。尾根を登り始めて1時間10分くらいでしょうか。わずかな時間の間にいろんな気持ちの変化がありました。でももうさっきまでの不安はすっかり忘れて、休憩ついでに北のヘラハギ山の方も調べることに。でも10mほどで行き止まり

【12. 稜線上の三叉路分岐】
毎度おなじみの分岐点。西蔵王コース、中央高原コース、瀧山山頂へと道が分かれます。蔵王側の景色はここが一番かも知れません。 ここから西蔵王コースへは下山しないようにロープが張られています。下の姥神様の所にあったものと同じ標識もありました。あの急勾配の岩場では、滑ったりつまづいたりしたらえらいことになってしまいますからね。 瀧山山頂

【13. 瀧山神社】
言わずもがな瀧山山頂にある神社。13時半頃到着。ずいぶん休んだわりにはここまで来るのに登山口からおよそ2時間半くらい。あれーっ、前回と変わりないなぁ?でも、内容は最悪でした。このコースの標準タイムはいったいどのくらいなのでしょうか。
斎藤茂吉の記念標柱 ヘラハギ山の上に笹谷の山々

【14. 北へ延びる尾根】
緑の樹木がかけ上がる小尾根が前滝コース。写真中央に【10】の岩の上で休んでいる登山者が見えます。この人はすごい健脚で、休みもせずにあれよあれよという間に山頂まで来てしまいました。挨拶を交わせば屈強そうな若者です。すでに蔵王の熊野岳は白くなっていました。
西蔵王側の景色 北へ延びる尾根 雁戸山 蔵王 蔵王温泉 蔵王温泉へ下る尾根 大滝コースのある尾根

【15. 下山は乳母神コース】
山頂で昼食を取ったり、写真を撮ったりして30分くらい過ごしてから14時過ぎに下山開始。帰りは転落等の危険のない乳母神コースを辿ります。このコースは4WDの使用はほとんどありませんが、下り始めから急勾配が続き、積もった落葉が滑ること、滑ること。しりもちの1回くらいは大目にみましょう。でも侮ってはいけませんよ。

【16. 屏風岩の紅葉】
乳母神様から屏風岩。全体的にそれほど感動する紅葉は無かったのですが、今日の行程では一番キレイなところだったカモ。ちょっと彩度を上げすぎたかな・・・

【17. うがい場】
下山口のうがい場。結局、今日出会った登山者は、1組の夫婦連れと、2名の単独行だけでした。先週の山形神室では数十人もの登山者が列をなして歩いていたのに比べると、瀧山はマイナーな山なのですかねぇ。

【18. お土産】
で、最後に土産の話。登山道を歩いていたら、何とムラサキシメジの群生にバッタリ。そのやんごとなき方々は登山道脇の茂みのなか10m四方の範囲に人知れず出でておられました。写真ではわかりずらいですがけっこうなボリュームです。でも、場所は教えませんゼ。(笑)
と言うわけで翌日も瀧山山麓と西蔵王付近のキノコ探索に出かけてしまうゲンキンなものぐさキャンパーでした。


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